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死のにおい。
先日、このところずいぶん見かけなかった知り合いが、久々に現れた。
なんか少しやせて、顔は青白く見えたけど、表情はしっかりしていたので蛍光灯のせいだろう、と思った。
とても楽しそうにしていた。
明け方、帰りの道ばたでうずくまってる彼がいた。
声をかけると、おどろいて急に立ち上がり、無理矢理に正気を振る舞っているのだけども明らかに様子がおかしい。
駅までの道、それをすこし笑い話に変えながら歩いたのだけど、乗り換えホームで別れる時に、急に力ない言葉で「ごめんなさい」と言い出した。
「あやまらないことがあります」といってそのあと深々と頭を下げて「ごめんなさい」を繰り返した。
でも謝罪されるようなことはひとつも身に覚えがないので、何だか急にそのおかしな状況が不安感に変わった。
彼の中で大きな黒い固まりだったものは、私にははっきりとは見えなかった。
ただ彼が空白にした数ヶ月に何か深い闇みたいなものを感じた。
私に謝る事なんてひとつもないのに。
感じる必要のない孤独や疎外感まで次々と背負ってしまうことはある。
でもせめて彼はもう少し楽になってほしいと思った。
大事にね、といってばいばいしたあと、しばらく私は彼がホームにでも飛び込んでしまうのではないかという不安と妄想にかられた。

最近、CALMさんが綴った文を読んでとても心にのこった事がある。(CALMの文)
「普通 に働 いている人たちからするとホントに変わったことで生きているように見 えるかもしれない。一部にはそういった感じの人たちがいることは確かだけど、彼や我々、そして我々の仲間やもっと多くの人たちは決してそ んなことはない。肉体も、そして一番は精神をギリギリのところまで追 いつめ、すり減らしてクリエイトしているんだ。」
この言葉を読んで、自分が日々触れる、様々な人が「クリエイト」したことについて考えた。
改めて考えたというよりも、常に自分の中にグレーゾーンとしてあったこと。

一見派手に見えることの
「よしとする何か」と「よしとできない何か」の境は一体どこにあるのか。
興味を抱いてしまう原因と、興味が抱けない原因は何だろう。
精神をギリギリのところまで追いつめ、すり減らしたものは?すばらしい?
精神をギリギリのところまで追いつめず、すり減らさなかったものは?すばらしくない?

最近死んでしまうほどの境地と、そこから生まれたいくつかの音楽にであった。
近くに死を感じたときの、ぽっかりとした気分の音楽や空気。
死のにおいが離れません。



 
コメント
from: ヌチヌ   2007/05/16 9:31 PM
こんにちは

うまく伝えられるかわかりませんが、記事を読んで感じた事を書きたいと思います。

漫画家の水木しげるの作品に戦時中に左腕を失った時の話があります。
まさに生死を彷徨う重傷でしたが、徐々に回復していくうちに、包帯にくるまれた左腕から赤ちゃんの匂いがしてきたといいます。氏はその匂いを毎日嗅いでいくうちに「大丈夫そうだ」と確信したそうです。

赤ちゃん特有のミルクのような、やわらかい匂い。
死の淵に嗅いだ、自分の内に潜む生の匂い。
生まれた時、私たちがまとっていたにおい。

上手くは言えませんが、命を削り、何かを生み出す現場には、吸い込まれそうな死のにおいだけではなく、注意深く嗅いでみると赤ちゃんの匂いがしてくるかもしれません。死のその大きさに呼応するかのように膨れ上がる生の匂いがするかもしません。

・・・長文失礼しました!
from: みどりかわの   2007/05/29 3:57 PM
>ヌチヌさん

コメントありがとうございます。
水木しげる展、去年私も行きました。
展示でもそんな内容がありました。

生きている人が誰も体験し得ない「死」に対して
何かしら幻想というか遠いものを感じてしまうのは
殺人や、しばらくメディアに出ていなかった有名人の死のニュースにて日々明るみにされます。
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